
今回はチャットワークのAPIを使って、メッセージを投稿する方法をご紹介します。
チャットワークAPIを使うことにより、プログラムを使って取得した情報をチャットワークに通知することが可能になります。今後の連載ではデータを通知する先としてチャットワークもしくはメールを想定して進めていきたいと思います。
本連載の概要については下記の記事をご参照ください。
「忙しいマーケターのためのプログラミング入門」の連載を開始します!
チャットワークとは
チャットワークは、業務の効率化と会社の成長を目的とした、
メール・電話・会議に代わるコミュニケーションツールです。
メインとなるチャット機能の他、タスク管理、ファイル共有、ビデオ会議の機能もあり、
仕事上のコミュニケーションを円滑にするために役立ちます。
チャットワークAPI利用設定
1. チャットワークアカウントを取得
アカウントを持っていない場合は、チャットワークサイトからメールアドレスを使って登録します。APIはプラン関係なく使えるので、無料プランでも大丈夫です。
また、自分のアカウントとは別にAPI利用のための専用アカウントを取っておきたい場合は、別のメールアドレスを用意して取得します。
2. チャットワークAPI利用申請
チャットワークAPI(プレビュー版)お申し込みより、APIの利用申請をおこないます。
ビジネスプラン、KDDI ChatWorkの場合は、管理者の方が代表して申請する必要があります。
3. APIトークンを発行
APIの利用申請をすると、おそらく1日程度で「【チャットワーク】チャットワークAPI(プレビュー版)ご利用開始のお知らせ」というメールが届きます。
メールを確認したらチャットワークにログインし「動作設定」から「API発行」タブを選択し、開発用のAPIトークンを取得してください。
トークンはAPIを利用するための固有の文字列なのですが、他者にバレてしまうとなりすましもできてしまうので、取り扱いには十分注意してください。
Google Apps Script からメッセージの投稿
チャットワークAPIを利用するために、Google Apps Script を使ってプログラミングしていきます。
まずは、忙しいマーケターのためのプログラミング入門 – Google Apps Script 準備編を参照し、Google Apps Script の利用準備をしておいてください。
1. ライブラリメニューを開く
一からプログラミングしていってもいいのですが、すでに「ライブラリ」と呼ばれるコードの集合体が公開されており、こちらを使うことで記述を簡素化することができます。
Google Apps Script メニューの「リソース」から「ライブラリ」を選択します。
2. ライブラリを選択する
ライブラリはcw-shibuyaさんが公開している「chatwork-client-gas」を使います。
リンク先に記述されている「Google App Script Project Key」の内容をコピーしてライブラリメニューに入力し、「選択」をクリックします。
3. バージョンを選択する
ライブラリのバージョンを選択します。(通常は最新版を選択します)
指定したら「保存」ボタンを押して画面を閉じます。
これでチャットワークのライブラリを使う準備が整いました。
4. コードを記述する
上記のコードを Google Apps Script の画面にコピペします。
「xxxxx」となっている部分は書き換える必要がありますので、「token」についてはAPIトークンを、「room_id」については投稿したいチャットルームのID(チャットルームを開いた時のURLの#!ridxxxxxの部分)、bodyには投稿したいメッセージを記入します。
5. 実行する
実行ボタンをクリックすると「承認が必要です」という画面が表示されるので、承認を選択します。
その後外部サービスへの接続許可を求められるので、こちらも承認します。
チャットワークを開くと、メッセージが投稿されているのを確認できます。
このように Google Apps Script のライブラリを用いて、簡単にチャットワークにメッセージを投稿することができます。
次回以降の連載では、Google Analytics のデータやGoogleニュースの情報を定期的に取得してチャットワークに通知する方法などを紹介していきたいと思います。
【関連リンク】
・忙しいマーケターのためのプログラミング入門 – Google Apps Script 準備編
・忙しいマーケターのためのプログラミング入門 – Google Analytics API 設定編
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