
「忙しいマーケターのためのプログラミング入門」という連載を開始したいと思います!
第一回目となる本記事では、まず連載の概要とその背景をご説明します。
プログラマからマーケターへ
私は新卒でシステムエンジニアとしてSIerに入社し、4年間に渡り物流・顧客管理システム、会計ソフトなどの企業システムの設計・開発に携わりました。
その後WEB業界へ転職し、今度はサイト製作やスマホアプリ開発の経験も積みました。
その中で紆余曲折あり自分のキャリアとしてマーケターになることを決め、今は企業のマーケティングを支援するプロデューサーとして働いています。
始めはプログラマからマーケターになったことについて、あまり綺麗なキャリアパスではないと感じていたのですが、最近になって「プログラミング経験は意外とマーケティングに役立つな」と感じる事が増えてきました。
もしかしたらプログラミングのスキルは、他のマーケターの方にも役立つのではないかと考えたのが、本連載開始のきっかけです。
マーケターは忙しい
日々サイトアクセス情報や広告の成績などのデータを確認しつつ、次の打ち手を練って実施し、また分析するという繰り返しが、一般的なマーケターの業務。
Google Analytics、Google AdWords、GDN、スポンサードサーチ、YDN、Twitter広告、Facebook広告、そして自社保有の顧客情報、購買情報などなど、マーケティング分野におけるITツールや見なければいけないデータは多岐にわたり、マーケターの負担も大きくなってきています。
データを集めたり分析したりする業務に時間を割かれ、頭を使う「施策を考える」部分に時間を費やせないという方も多いのではないでしょうか。
プログラミングができるマーケターのメリット
プログラミングができると、様々な業務を効率化することが可能になります。
・複数サイトのGAデータを抜き出して、毎朝自動で自分のメールやチャットに飛ばす
・自社製品と競合製品に関するニュース記事を収集し、週1回届くようにする
・エクセルでは開けないような膨大なサイズのデータを、プログラムを使って集計・分析する
人力でやるとかなり面倒な事でも、プログラムを書けば驚くほど効率化することができます。
そして効率化だけではなく、仕事の幅が広がりスキルアップにつながるのも利点です。
自社データベースやGA・広告ツールから素早くデータを抽出し、効率よく分析できる。そしてプログラムのことがある程度理解できており、エンジニアとコミュニケーションが円滑にできるマーケターというのはスキルとして悪くないのではないでしょうか。
「どう書くか」より先に「何ができるか」
この連載ではプログラムの構文(書き方)は詳しくは解説しません。
英語の勉強で文法ばかり学んでもやる気が起きないのと同じで、一生懸命if文やfor文を覚えようとしても具体的に何ができるのかを理解していないとモチベーションが続かないと思うからです。
まずは私が書いたコードを見ながら具体的にどんな事ができるのか知ってもらい、コードをコピペしてご自身の環境で動かしてもらって興味を持っていただくことに注力します。
興味が出てきて「もっと自分でカスタマイズして活用したい!」というモチベーションが生まれたら、しっかりと書き方の勉強をすればいいと思います。
利用は自己責任で
他人の書いたコードを使う際の注意点として一般的な事ではありますが、利用は自己責任でお願いします。バグがあって想定通りの動きをしなかったとしても、私は一切責任を取りません。
また、まがりなりにもプログラマとして働いていたということで、ある程度のプログラミングはできますが「美しく無駄のないコード」が書けるかというと自信がありません。
「こう書いた方がいいよ!」というご意見を頂ければ随時修正していきたいと思いますので、やさしく突っ込んでいただければと思います。
本連載がマーケターの方達の業務効率向上や、スキルアップにつながれば幸いです。
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