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O2O

O2O施策に使える「実店舗型」アクセス解析サービス7選



O2O施策を実施する場合に欠かせないのが「オフライン行動の可視化」ではないでしょうか。

オンラインの場合はGoogle Analytics等のアクセス解析ツールを使えば簡単に訪問者の情報をトラッキングすることが可能ですが、オフラインになると途端にそのハードルは上がってしまいます。

この問題を解決するためにアメリカを中心に「実店舗でのアクセス解析」が可能なサービスが提供されています。今回はそれらのサービスを7つご紹介したいと思います。

Euclid Analytics

Euclid Analyticsは店舗に来た消費者のスマホのWi-Fi信号をキャッチして、どれぐらいの人がどこにどれだけ滞在したかを把握することができるサービスです。さらには新規顧客なのかリピーターなのかも判別可能で、店舗前を通過した人の中で何人が入店したのかのCV率も計測できます。

しばしばプライバシー問題に発展し、百貨店大手のNordstromでも一部の顧客からプライバシー侵害であるとの声があがり、使用を中止することになったという出来事も。
今後どういう風にプライバシー問題を解決していくのか、動向が気になります。

Euclid Analytics

NOMi

顧客が訪問した店舗のアプリをダウンロードしてメールアドレスや電話番号などの個人情報を入力すると、その情報を基に同店舗や同店オンラインショップの過去の買い物客の購入履歴などをアクセスし、それらの情報からおすすめ商品を表示する。
こんな、Amazonのレコメンド機能のリアル版ともいえる仕組みがNOMiを使えば可能になります。

店内分析で市場をリードするBrickstream社に2014年買収されましたが、今後どういう風に成長するのか楽しみです。

NOMi
Brickstream

RetailNext

RetailNextは店舗内の監視カメラやWifiの電波強度、気象情報などを情報源に、店舗管理者やマーケティング担当者へ買い物客の「振る舞い」を教えてくれるサービスを開発しています。

監視カメラも解析できるのが強みのようですね。チャネルが多くなると分析も大変になりますが、どういった情報が集まるのか興味深いです。

RetailNext

Path Intelligence

Path Intelligenceは、ショッピングセンターや商店街に設置された監視装置を利用して、携帯電話が発する信号の強さから顧客の動きを検知する仕組みを提供しています。

アメリカのショッピングモール等で導入されており、Case Studiesページでその概要が見れます。

Path Intelligence

Synqera

synqera
ロシアのスタートアップ企業Synqeraは、顔の表情を基に、性別、年齢、気分を察知し、それぞれ異なる広告メッセージを提供する小売店舗向けのソフトを開発しています。

顧客はレジに設置してあるSimplateという決済端末で、クレジットカードをスワイプし支払処理を行います。このとき顔認識技術が実行され、店のデータベースにアクセスして購入履歴を参照したり、個人データに見合った特典などを提案する仕組みです。

また、客の感情に合わせてディスカウントを提供したり、今の気分にぴったりのブランドを紹介するようなことも可能です。
悲しい顔をしながら決済したらお得になるかも!?

Synqera

shopperception

ShopperceptionはKinectを用いた購買動態把握ソリューションを提供しています。
陳列棚に設置されたカメラによって、どの商品が手に取られているのか、ということを記録・分析することが可能です。

これにより「興味は持たれたけれど、購買に至らなかった商品」と「まったく興味が払われなかった商品」の区別ができ、販売促進費用の投資を最適化することが可能となります。

shopperception

Turnstyle

TurnstyleはスマートフォンのWiFiトラッキングを使った顧客情報取得・分析サービスです。

SUBWAYではTuenstyleを使って、対象店舗で提供されている無料Wi-Fiに接続すると、サンドウィッチを一つ無料でもらえるクーポンがプッシュ通知で送信されるというキャンペーンを実施しました。

このように情報を素早く大量に収集するためにはやはり何らかのインセンティブを用意しておくべきでしょう。

Tuenstyle

日本で普及するのか?

技術的なハードルやプライバシーの問題もあり、今はまだ簡単に導入とはいかないでしょう。
しかしこういった技術は確実に進化しており、今後店舗内でのアクセス解析が当たり前になってくる可能性も大いにあるかと思います。

技術面で言うとMACアドレスを使った分析はプライバシーの観点から難しくなる可能性があるので、Beaconを使ったトラッキングが主流になる事も考えられます。導入する際は今後の動向をよく見極めながら検討する必要がありそうです。

参考リンク

リアル店舗内で「買い物客の振る舞い」を分析するRetailNextが3,000万ドル調達
Brickstream、NOMiを買収して店内分析分野で最大の企業に
カメラで客を追尾・解析する小売店舗、顔認識で表情や性別比率も
“顔認識技術”で、スーパーの客の“感情”を検知するタブレット 個人に特化したPR展開を促進
「買い物客が持つ携帯」で、その行動を追跡するシステム
もし2020年にビッグデータ活用レストラン“ホットスタンバイ”が登場したら?ビッグデータ活用の可能性と課題
プライバシー対策でiOS8に導入されたMACアドレスのランダム生成機能は?

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